決して明けない夜の時代で。

個人でアルミ缶を集めて売ることの問題点 R4.7.12火

アルミ缶
時代背景

 ロシアのウクライナ侵攻にともない、あらゆる資源の価格が高騰している。

買取価格

 アルミ缶1個の重さは350mlのもので約15グラム。67個で1kgとなり、1kgあたりの買取価格は180円前後で推移している。ロシアがウクライナに侵攻する前はおよそ100円前後だったのに比べ、2倍近くになっている。

個人でアルミ缶を集める方法

自分で購入したアルミ缶入りジュースやアルミ缶入りビールの空き缶をストックする。
外で拾い集める。集合住宅など地域のゴミ捨て場や自販機近くの缶専用ゴミ箱から集めてくる。

上記①の問題点

 費用対効果を考えると非効率。1人で1日1缶のジュースなどを消費して集めても、1年で365缶。365缶÷67缶(1kg)=約5.4kg。5.4kg×180円=972円。1年で972円にしかならないのであれば、缶を洗ったり保管したりする手間を考えると、費用対効果が低いと言える。1缶のジュースを量販店などで70円ほどで毎日買ったとしても、1年でジュース代が70円×365日=25,550円なので、アルミ缶を集めるより缶ジュースや缶入りアルコール飲料をガマンする方が断然お得である。

上記②の問題点

窃盗罪、侵入罪、自治体条例違反
 地域や集合住宅などのゴミ集積所などからアルミ缶などの資源ゴミを勝手に持ち出すと、窃盗罪に問われることもあるようだ。一見、捨ててあるのだから所有者なしのモノと捉えがちだが、その地域の自治体と資源ゴミ回収業者との間で契約や取り決めがあるので、勝手に持ち出すと、自治体条例違反になる可能性がある。しかし、大阪市のようにホームレスなどの生活困窮者のことを考慮して、アルミ缶の持ち去りを規制していない地域もある。
 もし、ゴミ集積所からアルミ缶を集めようとするならば、事前にその地域の自治体条例などを調べておく必要がある。
 また、敷地内侵入や住居侵入などの罪もある。マンションの敷地内などは監視カメラが設置されているところもある。
騒 音
 大量の缶を持ち出すとき、音を出さずに持っていくのは難しい。夜中などに行うと通報される可能性がある。